今回は最初の頃に良くした失敗の経験から学んだことについて書きたいと思います。
暈ができてしまう
上の写真のグレーの部分に暈ができてしまっています。これの原因は筆に水をつけ過ぎからできるものです。
「筆に水をつける」と書かれていても実際にどれくらいの量をつけたらいいかわかりませんでした。
水の入った空き瓶の底で筆を擦りつけるのではなく、軽く水に浸して、瓶の端で水分をとります。目安は一度水分をとって筆の先が軽く少しとんがったくらいでしょうか。ぽたぽたと水が落ちてくる状態は水分が多過ぎています。
筆を長く使う為にも別の筆を使っている間に前に使った筆を水が入った瓶に筆を入れっぱなしにするのではなく、洗った後は布の上などに置きます。
余白に筆についていた絵具が落ちてしまった時
こちらはすぐに筆に水をつけて乾いた布なので押さえたら取れます。決してこすってはいけません。擦ると紙が毛羽立ってしまいます。
ただ100%コットンの紙でもホルベインのウォーターフォードの紙は取れませんでしたので紙によるのかもしれません。アルシュは取れました。
一度つけた色をやり直したいとき
筆に水をふくめてすぐにやり直したい色の上に水を載せてティッシュや乾いた布などで軽く押さえることで塗った色が薄くなりますのでその上から色を塗ることができます。(しかしやはり元々の色が濃い色の場合は濁った色になります。薄い色に濃い色に修正する場合なら大丈夫です)
絵の具が乾いてしまったときに境界線に偶然出来る「縁取り」もこの方法が使えます。
絵を描くときに飲み物や食べ物に注意
水が入った瓶の隣に紅茶やコーヒーのカップを置いて絵を描いていた時に、絵に集中していたら無意識に筆を水の方ではなく、飲み物の中に筆を入れそうになったことがあります。
もし入れてしまったら筆を洗えばいいことですが、気づかないで筆を入れた飲み物を飲んでしまわないようにご注意ください。
私はそれを避けるためと、あとカップで飲むとつい絵を描くことに夢中になり飲むのを忘れてしまい、熱いコーヒーも冷めてしまっていることが多いのもあり、それからは絵を描く時の飲み物は携帯の水筒で飲むようにしています。
また手を使って食べながら絵を描くことは避けた方がいいと思います。もし何か手を使って食べた後は必ず手を洗うかウエットティッシュで拭いてから絵を描く作業をした方がいいです。せっかく素敵な絵を描いても食べ物、油などが紙につくとシミになってしまって、これは水で薄めても取れません。
水彩画紙が波打ってしまう
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こちらは一枚剥がして使用して描いた時や、スケッチブックを使用してグラデーションや紙をまず水をつけてから絵具をつけていく 「ウェット・オン・ウェット」という方法で描いていた時に起こりやすかったです。
紙に多く水を含ませることで紙が波打ってしまいます。これはブロックになった紙を使用すれば多少改善されました。ブロックになった紙は使用するときはブロックのまま使用して、仕上げてからペーパーナイフなどで一枚ずつ切り離して使います。
もし波打ちしてしまった紙を修正する場合は絵を描いた裏面に水のスプレーをかけて板などに挟んで重石をすれば真っ直ぐに戻ります。
紙の厚さはある程度厚みのある水彩画紙、300g/m2を選ぶと良いです。
失敗を恐れずに挑戦すること
失敗について色々書きましたが、全て良い経験になりますので最初は恐れずに色々挑戦した方がいいと思います。
水彩画はゆっくり描くというより乾かないうちに一気に描いてしまうことが大事なので
時間をかけてゆっくり描いて同じ場所を塗り直しをしていると乾いた後がきれいにならずに失敗することが私は多かったです。
頭の中に思い浮かんだ絵をまず下書きに描いてそしてそれを元にさっと描くのがコツです。
そのために、まず絵具の混色の幅を広げて、自分の好きな色を見つけて、そして筆の動きの練習をすることが大事だと思います。
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