今回は初心者が水彩画の絵を描き始める前にやっておきたいこと・その2について書きます。
前回の続きになります。今回は補色の色見本作りです。
補色とは?
補色とは色相環の中で反対側にある色のことです
この補色の効果ですが、緑は赤を引き立ててくれ、青は黄色を引き立ててくれます。赤だけよりも緑があることで赤がより鮮やかに見えます。赤の花の色がより鮮やかに見えるのは茎や葉の緑の色があるからです。
補色見本を作る
絵具で補色の組み合わせを作って色見本を作っておくこともお勧めします。絵を描くときの色の配色を考えるときに役立ちます。
類似色
類似色とは色相環で隣り合った色のことです。黄色なら隣の黄緑やオレンジ色です。効果としてはまとまった統一感のある配色になります。
絵具で類似色の組み合わせの色見本を作っておくこともお勧めします。こちらも絵を描くときの色の配色を考えるときに役立ちます。
透明水彩絵具の混合色の色見本を作る
水彩画では単色だけではなく、2色を組み合わせて作る混合色を作っておくと便利です。
絵具を2色混ぜる時は、私は最初は固形水彩の色を綺麗に保ちたくて、他の色が入って欲しくなくて毎回筆を洗って別の色をとって混ぜていたのですが、速さを問われる水彩画を描いていくうちに、いちいち水で洗う時間が絵を描くリズムを邪魔に感じられるようになり、今は絵具を筆でとり、次に別の色をとりパレットで混ぜていくようになりました。気になる時は終わった後で少しついた色を筆でとっておくくらいです。
上の写真はまず単色を一番上の段に左から色をのせていきます。そして左にも同じ色の列でドットを描いていきました。左の色と右の色を混ぜて出来上がった色を描いていきました。そうしたら色番号を書かなくても色を見て何色と何色で作ったかすぐにわかります。
色の発見もできるし、作りたい色が頭に浮かんだらこのチャートを見て何色と何色を混ぜればこんな色になるというものを一覧にしておくと便利です。また作っている途中、思いがけない色に出会い楽しい作業です。
カラーパレットを作る
絵具を購入してから、このようなカラーパレットを最初に作ることは大事です。
左から右に原色→原色にペインズ・グレーを足す→筆を水に一度だけつける→筆に水をもう一度つけたものです。
単色そのものを使うだけでなく、混ぜることでまた色々な色の発見になり、自分の好きな色が発見できるし、好きな色を少しずつ増やしていき、自分のオリジナルのパレットを作ればいいと思います。
色の融合を学ぶ
次に学んだことは色と色の融合についてでした。大事なことは素早くすること、紙質、水分量の加減でした。
こちらも色々な色で試して何度も練習が必要だと感じました。
自分の好きな色の融合を作っていくのはすごく楽しかったです。また紙によって微妙に融合の仕方が異なるのも面白いです。写真はコットン100%の紙を使いましたが、今度はセルロースでも試してみて比較したいと思います。
とにかく毎日少しの時間をとって筆と絵の具に触れて経験を増やすことが一番の上達の近道だと感じました。
水彩画の白について知っておく
透明水彩画の絵具にも白が何種類かありますが、ほとんど薄くてわかりません。水彩画での白は紙と光なので全て色で塗り尽くさないよう、白いスペースも残してバランスをとることが大事です。
私はどうしても白色の絵具を使いたいと思った時は、ガッシュの不透明の絵具を使って表現することもあります。マスキング液を使って白い部分を残す方法もあります。別にルールはありません。お好きな方法で自分の好きなスタイルを見つけてください。
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